【壁紙アクセント】現役住宅プランナーが教える絶対失敗しないアクセントクロスの選び方
アクセントクロス【壁紙】を使いたいけどダサくなるのはイヤ
注文住宅を建てる醍醐味の一つに「壁紙を自由に選べる」「好きな壁紙を貼れる」というのが挙げられますよね。
実際に壁紙を選んでみると、色、デザインだけでもおびただしい種類があるのに、消臭、表面強化、調湿などの機能性壁紙がたくさんあり悩んでしまいます・・・。
せっかくの新築だし、オシャレな空間を作りたいですよね。
専門用語で壁紙はクロスと言います。壁紙を選んでいくうえで【アクセントクロス】というものが出てきます。
部屋の中でクロスを貼る面は、壁4面+天井1面の合計5面ですよね。
この5面の内の何面かを色・柄を変えて文字通り「アクセント」にしてメリハリを付けてオシャレにしようという考え方です。
ただ、このアクセントクロスは諸刃の剣で、センス良くまとめればオシャレになる一方で、失敗してしまうとただのごちゃごちゃした空間になってしまいます。
あくまで選ぶのは「アクセント」。
アクセントクロスで失敗する一番のパターンは、「せっかくだし沢山つかいたい」という誘惑です。
上記したとおり壁紙を貼る面は最大で5面ですよね。そのうち壁が4面。
でもその壁の内2面以上アクセントクロスにしてしまったら・・・。
それはもうアクセントではなくなってしまいます。
カタログを見ているとどうしても最初は
- 柄の大きなデザイン(北欧系の柄)
- 色の奇抜なもの
- 木目・レンガ調などの素材系
に目がいってしまいます。
最近は印刷技術が上がっていて、木目クロス等は近づかなければわからないものもあります。
せっかくの新築なので、オシャレな壁紙を沢山使いたい気持ちはすごくよくわかるのですが、ここは全体のバランスで考えましょう。
何か所も柄の大きい壁紙や素材系の壁紙を貼ってしまうと全体的にごちゃごちゃした印象になり失敗パターンに陥ってしまいます。
選ぶのはあくまで「アクセント」である事を意識しましょう。
アクセントクロスは同じシリーズから選びましょう
とはいえ、「バランスとかわからない」「センスが必要そう・・・」と思ってしまいますよね。
でも安心してください。
今回は絶対失敗しないアクセントクロスの選び方をご紹介します。
いきなり結論ですが、アクセントクロスは「同じ柄の色違い」から選べば失敗しません。
壁紙は同じ柄で何種類かの色のパターンがあります。
例えば塗り壁調の柄の壁紙があったとします。
基本的にどの柄も白はラインナップされている事が多いのですが、ブルーやグレー、グリーンなどの色でも展開しているものも多くあります。
この場合、白やアイボリーをメインクロスとし、同じシリーズの中から違う色でアクセントを選びます。
たくさんの種類のあるカタログの中からコーディネートを考えていくのは非常に大変ですが、1つ決まり事を作ってやれば、デザイン的にも失敗はなくオシャレな壁紙選びが出来きて、友人にもアナタは「センスの良い人」だと思われるでしょう。
この決まり事をベースにクロスをコーディネートし、大きな柄のデザイン・レンガや木目などの素材系を使いたいときは全体でメインの箇所のなるべく大きな面に使えば(素材系や大きな柄を使う箇所はできるだけ少ない方が失敗しません)全体的にまとまったオシャレな雰囲気になります。
アクセントクロスのパターン3選
【初級編】塗り壁調の壁紙のアクセント
まず初級編として「同じシリーズの色変え」です。
写真の子供部屋は2人で使う事を想定してるので、2面アクセントにしています。
メインの白い壁紙と柄が同じシリーズから子供さんに選んでもらうことで、色調的にもまとまっていますね。
【中級編】素材系の壁紙をアクセントに使う
レンガや木目、タイル柄などを使いたいときは、造作棚の背面などがおススメです。
ここぞっ!ってところは思い切って気に入った柄を使ってみましょう。
棚などの背面に使用すると失敗しません。
【上級編】天井アクセント
最後は上級編ですが、天井アクセントに挑戦してみましょう。
1枚目の写真はショコラブラウンを全体貼りキッチン空間を丸ごとアクセントにしています。
2枚目はあえて壁のメイン色よりも暗い色を使うことで、空間が落ち着いた印象に仕上がります。
天井高が通常よりも高い(2.4m以上)ならばオススメのコーディネートです。
まとめ
今回は、注文住宅で一番楽しい部分である【壁紙選び】を失敗で終わらせないためのコツを今回解説しました。アクセントクロスは使い方次第で、オシャレにも残念にもなるので上記した「1つ決まり事を作る」で是非理想の空間を作って下さい。今回はこれで!
膨大な種類のクロスの中から、あなただけのコーディネートを見つけてみてください!
アクセントクロスをセンス良くまとめて素敵な新築を!
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