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下中野のマンションリノベーション

建築場所 岡山県岡山市北区下中野
建築年 2025
面積 70㎡
用途 専用住宅
構造 RC造
種別 リノベーション

中古マンションが、泊まりたくなる空間へ。ストーン×ウッドで紡ぐジャパンディリノベーション

「マンションだから」と諦めていた空間が、素材と照明の選択だけでここまで変わります。既存の間取りを活かしながら、仕上げと造作を丁寧に重ねることで、どこか海外のブティックホテルを思わせる静かな佇まいが生まれました。


空間の主役、アールのストーンシート壁

LDKの中心に据えられたアール状のストーンシート仕上げの造作壁は、このリノベーションで最も目を引くディテールです。直線で構成されがちなマンション空間に曲面を持ち込むことで、視線が自然と引き寄せられる求心力が生まれています。石の持つマットでクールな質感が、空間全体に緊張感と奥行きをもたらしています。


ヴィンテージ電球が灯す、キッチンとダイニングの光の設計

ライティングレールから複数のペンダントライトをランダムに吊るした照明計画は、均一な明るさを避け、光と影のコントラストで空間をドラマティックに演出しています。エジソンバルブのアンバー色の光がモールテックス仕上げのキッチン造作とウッドの笠木に落ち、夜のダイニングをバーのような雰囲気へと変えます。間接照明と組み合わせることで、時間帯ごとに異なる表情を見せるのもこの照明設計の魅力です。


木目・石・真鍮が揃う、造作洗面のディテール

トイレ・洗面スペースには無垢材のカウンターに真鍮の立水栓と排水トラップを合わせた造作洗面を設えました。むき出しになった真鍮のトラップは、あえて隠さず「見せる」ことでデザインの一部となっています。素材の数を絞りながらも質感の異なるものを組み合わせることで、小さな空間がホテルの洗面室のような完結した美しさを持っています。


引き戸×ガラス格子で光をつなぐ、間仕切りの工夫

居室とLDKの間には木枠のガラス格子引き戸を採用し、閉じていても光と視線が抜ける開放感を確保しています。扉を開ければLDKと一体化し、閉じれば独立した部屋として機能するフレキシブルな設計です。木枠の色調をフローリングや建具と統一することで、異なる素材が連続した一つの空間として読めるよう丁寧に調整されています。


中古マンションのリノベーションは、素材と照明の選択次第で、まったく別の空間体験をつくり出せます。アトリエクオーレでは、既存の躯体と向き合いながら「旅先のような日常」を実現するリノベーション設計を行っています。ほかの施工事例もぜひあわせてご覧ください。

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