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日吉町の住宅

梁と格子が紡ぐ、北欧アンティークの住まい。モールディングが海外住宅の空気をまとう家

白を基調とした外壁に、窓下を縁取る装飾が連なる。
その佇まいはどこか、ヨーロッパの閑静な住宅街を思わせる穏やかさを持っています。
内部に入ると、天井を走る木の梁と柔らかな光が出迎え、日常の中に旅情のような豊かさが静かに広がります。


モールディングが纏う、海外住宅の外観

外壁の各窓下に施されたモールディング装飾が、ファサードに立体的な陰影を与えています。
光が当たるたびに浮き上がる凹凸のラインが、シンプルな白壁を単調さから解放し、欧米の住宅に見られる格式ある表情を生み出しています。
細部への丁寧な意匠が、外から眺めるだけで「ここで暮らしたい」という感覚を引き出します。


化粧梁が天井に引く、温もりのライン

リビングの天井を横断する化粧梁は、空間の高さを際立たせながら、木の素材感が持つ温度を室内に届けます。
白い天井と木色の梁が生み出すコントラストは、北欧のコテージを連想させる落ち着きと、程よいアクセントを同時に成立させています。
視線が自然と梁の流れを追うことで、奥行きと伸びやかさが空間に生まれます。


格子パーテーションが仕切る、キッチンの佇まい

キッチン前面に設けられた格子パーテーションは、油はね対策という実用性を、インテリアとして昇華させた一例です。
細い桟が等間隔に並ぶその意匠は、視線を程よく遮りながら抜け感を保ち、アンティーク家具に通じる手仕事の気配を空間に添えています。
機能と装飾が自然に溶け合うこの設計が、キッチン周りに独特の奥行きをもたらしています。


アクセントクロスが差し込む、色の物語

各所に取り入れたマリメッコ(サンゲツ)のアクセントクロスが、北欧デザインの文脈を空間に引き込んでいます。
大胆な植物モチーフや幾何学模様が壁面に広がることで、白を基調とした内装に鮮やかな表情が加わり、空間の奥行きが増します。
主張しすぎず、しかし確かな存在感を持つその柄が、暮らしの中の「遊び心」として機能しています。


素材の選択、装飾のさじ加減、色の配置 ―― ひとつひとつの判断が積み重なって、この家だけの空気が生まれました。
「旅先のような日常」を、北欧モダンとアンティークの交差点に見出した住まいです。
アトリエクオーレは、住む人の感性に寄り添いながら、日々の暮らしに静かな豊かさを設計し続けます。

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