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中仙道の住宅

建築場所 岡山市北区中仙道
建築年 2025
面積 126.19㎡(38.17坪)
構造 木造2階建て住宅
種別 新築
外観1

彫刻するファサードと、ホテルの静けさが宿る家。グレー×グレージュのツートーン邸宅

外に立った瞬間、その家は「建物」である前に、ひとつの造形として目に映ります。
重なり合うボリュームが生み出す陰影、2色の外壁が描くグラデーション、そして壁に囲われた静かなガレージ空間。
内部に足を踏み入れると、旅先の上質なホテルを思わせる、研ぎ澄まされた静寂が広がります。


立体感が宿るファサード ― グレー×グレージュのツートーン外観

外観を構成するのは、グレーとグレージュの2色仕上げを纏った、陰影豊かな立体的フォルムです。
凹凸のある造形が光を受けることで、時間帯によって表情を変え、平坦さとは無縁の彫刻的な佇まいを生み出しています。
直線と面の重なりが、見る角度ごとに新しい奥行きを見せます。


壁で囲われたカーポート ― プライベートを守るガレージ空間

外構計画の核となるのが、壁とシャッターで閉じられたカーポートです。
道路からの視線を遮断しながら、車を収める空間をガレージとして完結させたこの設計は、防犯性とプライバシーを両立させています。
フェンスと壁が連続することで、カーポート周辺にプライベートな中庭空間が自然と生まれ、外と内の間に、もうひとつの「居場所」が加わっています。


光と素材が対話するリビング ― 鏡面フロア×タイルのコントラスト

室内の床にはTOYOTEXの石目調鏡面フローリングを採用。艶やかな表面が天井からの光を柔らかく拾い、空間全体に奥行きと清潔感をもたらします。
壁掛けテレビ面はミラタップ・バイブスグレー(TL87941)のタイル仕上げで構成され、その両サイドには間接照明を仕込むことで、タイルの陰影が際立ち、ホテルのラウンジを思わせる重厚な壁面を実現しています。
リクシルのブラックドアと白い鏡面フロアが生み出す強いコントラストは、空間をきりりと引き締め、単調になりがちな白基調の内装に骨格を与えています。


厨房の格上げ ― リシェル×ミーレが揃うキッチン

キッチンにはリクシル・リシェルをベースに、ミーレの食洗機を組み込んだ構成を選択しています。
素材と機能が高い次元で揃ったこのキッチンは、料理をする時間そのものを、日常の中の小さな贅沢へと変えます。
仕上げの精度と設備の存在感が、空間全体の質をひとつ引き上げています。


「旅先のような日常」とは、非日常を演出することではなく、日々の暮らしの中に静かな豊かさを設計することだと、アトリエクオーレは考えています。
素材の選択、光の計画、外部との関係性 ―― すべての判断が積み重なり、この家だけの空気が生まれました。

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