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倉敷市本町の住宅

建築場所 倉敷市本町
建築年 2016年
面積 199.56㎡(60.37坪)
構造 木造2階建
種別 新築

木製ガレージが出迎え、中庭が空を切り取る。漆喰と無垢材が織りなす、海外邸宅の住まい

敷地に足を踏み入れると、まず目に入るのは2台分の車を収める木製ガレージの存在感です。
その奥に広がる家は、漆喰の白、無垢材の温もり、タイルが敷かれたプライベートな中庭を持ち、ヨーロッパの邸宅を思わせる豊かさで満ちています。
アトリエクオーレが得意とする海外風デザインが、この一棟にひとつの完成形として結実しています。


2台分の木製ガレージ ― 外観の格を決める、最初の印象

ファサードに構える2台分の木製ガレージは、この家の第一印象を決定づける存在です。
木の温かみと重厚感が外観に有機的な表情を与え、無機質になりがちなガレージを、邸宅のファサードの一部として昇華させています。
木材が年月とともに深みを増していくことで、住むほどに外観が育っていく ―― そんな経年変化を楽しめる素材の選択です。


漆喰の塗り壁と無垢材 ― 素材の対話が生む、邸内の空気

室内を包む漆喰の塗り壁は、職人の手が刻む微細な凹凸が光をやわらかく拡散させ、白でありながら均一ではない、息づくような壁面をつくり出しています。
そこに無垢材の床や建具が組み合わさることで、漆喰の白と木の色が互いを引き立て合い、空間に有機的な奥行きが生まれます。
素材それぞれが持つ本物らしさが重なることで、旅先のヴィラに宿るような、贅沢で落ち着いた空気が日常に宿ります。


タイル張りのプライベート中庭 ― 外と内をつなぐ、もうひとつのリビング

家の中心に設けられたタイル張りの中庭は、外部からの視線を完全に遮断した、完全プライベートな屋外空間です。
四方を建物に囲まれた中庭は、上空に切り取られた空だけが視界に入り、都市の喧騒から切り離された静寂を生み出しています。
晴れた日に中庭でコーヒーを飲む時間、夜に星を眺める時間 ―― 屋内と屋外の境界が溶け合う、この家だけの「もうひとつのリビング」です。


オリジナルキッチンが担う、邸内の核

LDKの中心に据えられたオリジナルキッチンは、この家のために設計された一台です。
漆喰や無垢材が主役の空間の中で、キッチンの素材と寸法が周囲と対話しながら、料理をする場所を「眺めていたくなる場所」として成立させています。
機能と意匠が高い次元で統合されたキッチンが、邸内の暮らしに格と豊かさを添えています。


木製ガレージ、漆喰、無垢材、タイルの中庭 ―― 素材ひとつひとつへの誠実な選択が積み重なり、この家だけの世界が生まれました。
アトリエクオーレは、「旅先のような日常」を、素材と空間の対話の中に丁寧に設計し続けます。

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