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いろは歯科オーラルクリニック

建築場所 倉敷市玉島
建築年 2024年
面積 219.72㎡(66.47坪)
用途 歯科医院
構造 木造2階建
種別 新築

螺旋階段が吹き抜けを貫く、クラシカルな歯科空間。モールディングが纏う、訪れたくなるクリニック

グレーの外壁にモールディングの装飾が重なり、街角のブティックを思わせる佇まいで建物は立っています。
内部に入ると、吹き抜けを貫く螺旋階段が視界に飛び込み、歯科医院という先入観が静かに塗り替えられます。
アトリエクオーレが手がけたいろは歯科オーラルケアクリニックは、「通う場所」である前に、「訪れたくなる場所」として設計されています。


モールディングが纏う、グレーのクラシカルファサード

外観を構成するのは、グレー調の外壁と、モールディング装飾の組み合わせです。
水平に走る装飾ラインが外壁に立体的な陰影を刻み、光の当たり方によって表情を変えながら、クラシカルで格のある外観をつくり出しています。
医療施設でありながら、まるでヨーロッパの路面店のような佇まいが、初めて訪れる人の緊張を入口の前でそっとほぐします。


吹き抜けを貫く螺旋階段 ― 空間の核となる造形

内部に入ってまず目を引くのは、吹き抜けに沿って立ち上がる螺旋階段の存在感です。
曲線を描きながら上へと伸びる階段が、縦方向の視線を自然に導き、空間に高さと奥行きをもたらしています。
吹き抜けから降り注ぐ光が螺旋の輪郭を照らし、時間帯によって異なる陰影が生まれる ―― 建築としての美しさが、日々の診療空間の中に宿っています。


カフェのような院内 ― 「歯医者らしくない」を設計する

待合室をはじめとした院内の空間は、居心地のよいカフェを思わせる雰囲気で仕上げられています。
素材の選択と照明計画が重なることで、医療施設特有の無機質さが排除され、リラックスして過ごせる場所が生まれています。
「歯医者は怖い」というイメージを、空間の力で変えること ―― その設計の意図が、細部まで一貫して貫かれています。


キッズコーナーと個室診療室 ― 通いやすさの実装

お子さまが楽しく過ごせるキッズコーナーを設け、子育て世代が気兼ねなく来院できる環境を整えています。
カウンセリングルームと個室診療室も備え、口腔の悩みをプライバシーに配慮した環境で相談できます。
クラシカルな外観と温かみのある内装が、来院のハードルを下げ、定期的に通いたくなる場所をつくり出しています。


住まいの設計と同じように、医療施設においても「そこにいると心地よい」という感覚は、設計の積み重ねから生まれます。
アトリエクオーレは、歯科クリニックという特殊な用途にも、空間に宿る「空気のデザイン」という同じ視点で向き合いました。

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