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茶屋町の住宅

建築場所 倉敷市茶屋町
建築年 2023年
面積 125.87㎡(38.08坪)
構造 平屋住宅

漆喰と天然石、無垢材が重なる。カネ勾配が空へ伸びる、リゾートライクな住まい

外壁に刻まれた石の陰影、急勾配の屋根が描くシルエット、そして夜に浮かび上がるライトアップ。
この家は、道に立った瞬間から、すでに日常とは異なる時間が流れています。
内部に足を踏み入れると、漆喰の白、無垢材の温度、大開口から差し込む光が重なり、旅先のヴィラを思わせる空気が広がります。


天然石の外壁とカネ勾配屋根 ― 海外住宅を彷彿とさせるファサード

外観を構成するのは、天然石仕上げの外壁と、45度の傾斜が天へ向かって伸びるカネ勾配屋根の組み合わせです。
石の凹凸が光を受けることで立体的な陰影が生まれ、時間帯によって表情を変えていきます。
屋根の鋭角なラインと石の重厚感が重なり、北米やヨーロッパの邸宅に通じる格のある外観が完成しています。


ライトアップが切り取る、夜のファサード

日が落ちると、この家はもうひとつの顔を見せます。
外構に仕込まれたライトアップが天然石の凹凸を下から照らし、昼間とは異なる深みのある陰影が浮かび上がります。
夜の街並みの中でひと際存在感を放つその佇まいは、帰宅するたびに「この家に住んでいる」という満足感を静かに届けます。


漆喰の塗り壁と大開口の吹き抜け ― 光と素材が呼応する室内

内壁を覆う漆喰の塗り壁は、均一ではない微細な凹凸が、光の当たり方によって柔らかな陰影をつくります。
その白い壁面を背景に、大開口の吹き抜けから降り注ぐ自然光が室内を満たし、空間全体が呼吸しているような明るさが生まれています。
高さと光量が確保されたこのリビングは、どの時間帯に過ごしても、圧迫感のない伸びやかさを保ちます。


無垢オークフローリングと木製ドア ― 素材の手触りが宿る空間

床を構成する無垢のオークフローリングは、足裏に伝わる木の弾力と温もりが、日々の暮らしに小さな豊かさをもたらします。
木目の流れと経年による色の変化が、この家だけの表情を時間をかけてつくっていきます。
合わせて採用した木製ドアが、開閉のたびに手に伝わる質感と重厚感で、空間の格をさりげなく引き上げています。


グラフテクトキッチンと輸入照明 ― 選び抜かれた設備が空間を完成させる

キッチンにはグラフテクトを採用。スタイリッシュな面材と機能性を両立したこのキッチンは、漆喰や無垢材が主役の空間に馴染みながら、確かな存在感を放ちます。
天井から下がる輸入照明は、光の色と形が空間のトーンを決定づける重要な要素として機能しています。
国内では目にしない意匠が、室内に旅先で出会ったような新鮮さと品格を加えています。


素材ひとつひとつの選択が、この家の空気をつくっています。
漆喰、天然石、無垢材、輸入照明 ―― それぞれが主張しすぎず、互いを引き立て合うことで、リゾートに宿るような静かな豊かさが生まれました。
アトリエクオーレは、「旅先のような日常」を、素材の対話の中に丁寧に設計しています。

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